フリーランスなら抑えたい社会保険控除

フリーランスで忘れてはいけないのが確定申告ですが、サラリーマンとは違って年末調整というものがないので、支出や収入の全てを自分自身で管理していなければなりません。非常に面倒とはいえ、義務であり、また節税対策のためにもしっかり取り組みたいものです。

最も多くの人が見逃せないのが、社会保険料控除です。健康保険、厚生年金、国民年金など、保険料や年金は全額含まれます。自己または自己と生計を位置にする配偶者や親族の、介護や高齢者医療なども全て対象となっています。

ここで注目すべきは、医療費控除とは違い、全額が控除対象となる点です。いつも高いなあと嘆いている分、ここでようやく少しの恩恵に預かることになります。

ちなみに、サラリーマンだった人がフリーランスになった場合、退職の時に初めて意識することも多いかと思いますが、個人型確定拠出年金(401K)は、上記の控除ではなく、小規模企業共済等掛金控除の方に含まれますのでご注意ください。
ただし、こちらも全額控除対象となっていますので心配はいりません。

なお、そもそもこれらの控除って何の役に立つの、と思った方は一度調べてみた方がいいかもしれません。端的に言うと、支払うべき税金(所得税や住民税など)が減ります。
すべての収入を、必要経費と総所得に分割し、総所得から所得控除の額をひき、最後に残った部分(課税所得と言います)に対して税率をかけ、翌年の税金が確定することになります。合法の範囲で色々な節税対策ができますので、気にかけてみるとよいでしょう。

税理士が教えるフリーランスの税金」を参考に、かしこく節税してフリーランスとして活躍していきましょう。